MS ゴシック
デザイナーがタイポグラフィにこだわって作ったデザインも、顧客の意向によって改変の必要が生じることがあります。 「イメージと違う」 「好みではない」など理由は様々ですが、顧客によっては具体的なフォントを指定してくる場合もあります。 例えば私たちの過去の案件では、 筆文字の筆運びを活かした書体に対して、顧客から「MSゴシック」 を指定されたことがありました。 MSゴシックは、フォントとしての品質に問題があるので、使用するとデザイン全体の完成度を下げてしまうことになります。 顧客の意向は尊重したいところですが、素直に反映することが必ずしも正しい対応とは言えません。 そこで 「なぜMSゴシックなのか」という理由について丁寧にヒアリングすることで、 「シンプルなゴシック体にして欲しい」 という本来の意向を確認し、適切なゴシック体に置き換えました。顧客としては、フォントに関する知識が少なかったため、 普段から馴染みのある 「MSゴシック」 を指定したのでしょう。フォントに関して顧客から具体的な指定を受けた際には、まずは相手の意図を確認すること、そしてこちらの意図を説明することが重要になります。
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